ちなおの競馬ブログ

ちなおと申します。 競馬、一口馬主等に関して思ったこと、感じたことを書き綴っています。 よろしくお願いいたします。

カテゴリ: 出走馬分析

ちなおからこんにちは😀

今回はフェブラリーSの出走予定馬の全頭解説をしていこうと思います。

今年最初の中央G1、ぜひ的中させたいですね😘👍

フェブラリーS 出走予定馬解説(五十音順)


アルクトス

前走は南部杯マイルCS1着。昨年はチャンピオンズC、根岸Sを挟んでフェブラリーSに挑むローテーションだったけれど、今年は休養明けでの参戦だね。南部杯では外外を回りながらも、大きなストライドを活かした外からの差し切り勝ちを決めた。稍重以下の馬場状態での成績が5-1-0-1と、足抜きのいい馬場の方が良成績を残している。今回は休み明けにはなるけれど、昨年のさきたま杯、南部杯はいずれも休み明けで勝利しているし、最近は使い詰めるよりもいい傾向にある。

インティ

前走チャンピオンズC4着からの参戦。3年前のフェブラリーSを勝利しており、今回が4度目のフェブラリーSとなる。昨年6着、一昨年14着と同コースでもムラのある成績で、陣営もことある事に「自分のリズムで」とコメントしているように、急にやる気を無くしてしまう一面もあるみたいだね。昨年の東海Sも1番人気に支持されながらも12着に敗れている。ただ、以降は後ろからの競馬を試したり、乗り手が気分に合わせた競馬をしており、競馬スタイルに幅が出ている印象。昨年もかしわ記念3着、南部杯マイルCS4着とダートマイルでは比較的上位に来ているし、前走のチャンピオンズCも先行しかなりの粘りを見せた。まだまだやれそうな予感がするね。

エアスピネル

前走のチャンピオンズCではスタートでやや跳ねるような仕草になり、道中もかなりおっつけながらの追走だった。1000m地点からのラップが12.1-12.3-12.2-11.8-12.0となっており、おっつけた前半から流れも速くなり、脚を溜めることができなかった。東京ダートマイルは0-2-1-0となっており、コース適性はありそうだけれど、道中が速くなるとこの馬には厳しいかもしれない。今回も強力な先行馬がいるので、脚を溜めることができない可能性もある。

カフェファラオ

昨年のフェブラリーSの勝ち馬だね。とにかく気性面が不安視されていて、内枠に入った時や揉まれてしまうとかなり脆い一面を持っている。昨年のフェブラリーSは2枠3番で内枠だったけれど、道中は囲まれることなくノープレッシャーで走破できたけれど、次走のかしわ記念、その次の函館記念はいずれも囲まれてしまい力を発揮できなかった。かしわ記念は特に地方の深い砂も合わなかったかと思う。前走のチャンピオンズCは鬼門の8枠からの競馬で、道中はリズムよく追走できたとルメール騎手は述べているけれど、ペースが600mから800m地点で12.9-12.8と落ち着きすぎてしまったことがマイナスだったとも捉えている。東京ダートマイルは3-0-0-0と負け無しでコース適性は申し分ないけれど、いかに揉まれずにかつマイペースで走ることができるかだね。

ケイティブレイブ

前走の川崎記念では9番手追走からの追い込みに賭けるも不発で11着。昨年の帝王賞6着以降、脚部不安で1年1ヶ月の休養をして今年のエルムSで復帰。6番手追走で内めを通るロスの少ない競馬ができたものの、末脚勝負になり最後は流れに乗り切れなかった。次走以降も末脚を活かした競馬で結果を残すオメガレインボー、ロードブレス、ウェスタールンドに差されるのはやむを得ない結果かと思う。シリウスSは12番手からの競馬になり特に見せ場もなく11着。次走のJBCクラシックでは5番手追走で外めを回りながらも5着を確保。ただ、コーナーの手応えでは並んで上がってきたテーオーケインズ、オメガパフュームに比べ劣るもので、自ら差すというよりも、垂れた馬を抜かすという方が表現的には正しいかもしれない。4,5歳の頃は逃げて押し切る競馬をしてきただけに、前目に付けても息が続かなくなっているのは見て取れるかな。2年前にフェブラリーSは2着に好走しているけれど、復帰後の成績やレースぶりを見る限りは厳しいかと思う。

サンライズホープ

前走東海Sからの参戦。すんなりと先行でき、自分の競馬に徹していたけれど、ほかの馬の決め手にやられてしまった。それまでは自分でやめてしまう一面もあったみたいだけれど、東海Sではそういった部分は見せなかったようだね。チャンピオンズCは4コーナーで両サイドから挟まれてしまう不利があった。1600mは2年前のユニコーンS以来だけれど、プロキオンSの敗因がペースが速くなりすぎたことが上げられているので、先行馬が飛ばす展開になると、この距離だと忙しいのではと思う。

サンライズノヴァ

前走の東京大賞典では、いつも通りの後方からの競馬で、直線の末脚を期待したけれど不発。ダートマイル付近の距離で結果を残しているし、2100mは距離が長かったかと思う。ただ、個人的にJBCスプリント→チャンピオンズC→東京大賞典という距離延長ローテーションから適正距離に戻してきたのは好感が持てる。2走前のチャンピオンズCでも、コーナーでケイティブレイブによられる不利がありながらも最後方から追い上げて5着。JBCスプリントでも出遅れながらも内の砂の深い所を通って2着に好走しているし、展開次第では上位を期待できるかもしれない。

スワーヴアラミス

前走の東海Sでは行き脚がつかず、中団からの競馬になったけれど、なんと上がり最速の37.2秒の末脚を使って外から鮮やかな差し切り勝ちを決めた。元々の前目につけるスタミナ勝負の競馬とは打って変わっての競馬スタイルで、この勝ち方には正直驚いたね。ゲートの課題、常に追い通さないといけない等のかなり癖のある馬だけれど、松田騎手はこの馬を知り尽くしており、最近はとても上手くレースを導いている印象だね。この馬が上がり最速の脚を使ったのは2019年のオークランドT(3勝クラス)以来。東京ダートは軽いと言われており、上がりの速い馬が馬券になる傾向にある。タフな流れの方が向いているし、ペースが速くなりそうなら他馬がバテた所を差すことができるかも。

ソダシ

芝レースでは強力な先行力を武器に、逃げた馬にも強いプレッシャーを与え、速いペースを自ら演出しながらも勝ち切る競馬ができる馬だね。札幌記念では、52kgの斤量の恩恵があったものの古馬G1馬相手に強い競馬ができたと思う。この経験から秋華賞でも1番人気に支持されるも、10着に敗れてしまう。レース後吉田隼人騎手は「ポケットから出たくなかったり、ゲートを苦しがる素振りがあった」と言っているように、競馬に対しての前向きさが欠けていた様子。ゲートで歯を折るアクシデントもあった。エイシンヒテンがスローで逃げ、ポジション的にも絶好の2番手での競馬だったけれど伸びきれず。前走のチャンピオンズCではハナを切り、淡々とした逃げの手を打つも、力のいるダートで粘りきれず12着。砂を被ったり揉まれたりする経験もしないまま終わったので、本当のダート適性はまだ見いだせないね。軽い東京ダートになるのは好材料かと思うけれど、そもそも牝馬の成績が過去10年で0-0-0-9と傾向的には厳しいし、過剰人気するようなら馬券的には避けたい一頭かと思う。

ソリストサンダー

前走の根岸Sは1番人気に支持されるも9着に敗北。レース後に戸崎騎手は「1400mのペースに戸惑ったのか」と述べており、それまでマイル以上を使われていたこともあり、実際に忙しかった印象は受ける。武蔵野Sを勝利した後もチャンピオンズCに向かわずフェブラリーSを目標に調整されてきたこともあり、陣営の勝負度合いは非常に高そう。道中溜めの作ることができる展開ならチャンスはありそうだね。

タイムフライヤー

前走根岸Sでは出遅れてしまい、リズムに乗れす、4コーナーでも手前を変える前に外からタガノビューティーによられてバランスを崩してしまう。直線だけの競馬だったので度外視でもいいのかと思う。状態は上向いているみたいだけれど、転厩したかしわ記念以降結果が出ていないのは気になるところ。

ダイワキャグニー

前走の京都金杯では、11秒台のラップが続くタイトな展開を2番手と先行し2着に粘っている。元々タフな展開はかなり得意としており、一昨年の不良馬場のエプソムカップを勝利した時も、この馬場ながら11秒台のラップが継続する中、2番手で先行しての粘り込みで勝利している。今回も先行勢はかなり強力な馬がいるのでペースはタイトになりそうだし、展開的には向きそうかと思う。

テイエムサウスダン

前走の根岸Sは8番手で控える競馬から、直線では上がり2位の35.8秒の末脚を使って勝利。2走前の同コースの武蔵野Sでは控える競馬をするも落鉄があり力を出し切れなかった。元々1400mで結果を残している馬で、1600mはどうかと思われてはいるけれど、溜めて走ることができてきているし、昨年大敗した根岸Sでもここまでの成長ぶりを見せている。侮れない一頭ではあると思うよ。

テオレーマ

3勝クラス勝利後は牝馬限定の地方交流重賞で3-1-0-1とかなりの好成績を残している。特に注目したいのは安定して速い上がりが使えている点。キャリア22戦中9回が上がり最速、上がり2位が6回、上がり3位が1回と末脚はかなり堅実に使えている印象。フェブラリーSは上がりの速い馬が上位に来る傾向にあり、上がり1位以内の馬の成績が過去10年で2-5-3-2、5位以内で見ても10-9-9-31とかなりの馬券内率を誇る。ただ、牝馬の成績は0-0-0-9と厳しいデータも存在しており、ソダシにも共通することだけれど、このデータを覆すことができるか。

ミューチャリー

前走東京大賞典4着からの参戦。その東京大賞典ではゴール前でウェスタールンドに差されてしまう。ただ、2走前のJBCクラシックでこれまでの控える競馬から先行する競馬をしており、新たな競馬スタイルが確立しつつある。陣営も「長くいい脚が使える」ということは認識しており、後方待機よりも先行策の方が合っていそうだね。これまで2回フェブラリーSに挑戦し後方待機の競馬だったけれど、今回は違った競馬になりそうで楽しみな一頭ではあるよ。

レッドルゼル

前走JBCスプリント1着からの参戦。この馬も堅実な末脚をつかうことができ、キャリア19戦中5回上がり最速、上がり2位が6回となっている。川田騎手は昨年同様1600mは距離が長いことを指摘しており、道中あまりにも速く流れると厳しいかもしれない。元々後方待機の馬だから追走に苦労すると末脚が使えない可能性も出てくると思う。昨年4着と惜しい競馬ではあるので、展開一つではあるね。

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以上、フェブラリーSの出走予定馬の解説をしてみました!


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あけましておめでとうございます!ちなおです。今年も当ブログをよろしくお願いいたします!

さて、今回は中山金杯の出走予定馬の解説をしていこうと思います。今年一発目の中央競馬、幸先よく的中させたいですね😇

中山金杯 出走予定馬解説(五十音順)


アールスター

2020年小倉記念を格上挑戦で勝利。前走はディセンバーS(中山芝1800m)を7着に敗れるも12番手から上がり2位の34.8秒の末脚で追い込んで1着のローザノワールと0.5秒差まで迫った。前有利のトラックバイアスの中、後方から追い込んでこの着差まで迫っているのは好材料だけれど、条件戦の頃は前目につける競馬をしていて、一昨年の勝利した小倉記念から長岡騎手に乗り替わってからは後方からの競馬になっており、あまり積極的な競馬スタイルはできていない。3走前のオールカマーでは4番手追走でレースを進めるも16着に敗れる。中山芝は0-0-0-4となっており、できていた先行策で粘りきれていない現状も加味すると厳しいかと思う。

アトミックフォース

前走はアンドロメダS(阪神芝2000m)10着。馬券に左回りの成績が4-2-1-9なのに対し、右回りは0-2-0-6となっており、中山芝に限ると0-0-0-4となっている。オープン入りして以降勝ち鞍がないのもマイナス材料。ただ、中山芝には前有利のトラックバイアスがあるので、脚質的には合うかもしれない。スローペースで先行できれば大穴を開ける可能性もあると思う。

アドマイヤアルバ

昨年目黒記念では3着に好走するも、それ以外は2018年の京都新聞杯以来馬券になっていなかった。その好走した目黒記念のラップは以下の通り。

7.3-11.4-12.5-13.3-13.2-12.4-11.9-12.8-12.7-12.5-11.1-10.6-11.1

あまりに中盤が緩みすぎていて、ただ前に行けば残るといったペースだった。緩いペースを先行できればこのようにチャンスはあるかもしれないけれど、基本的に行き足がつかず後方からの競馬になっており、今回も二の足の速い馬に先行され、後方からの競馬になりそう。キレる脚を使えるタイプでもないので、距離短縮でもさすがに厳しい印象を受ける。

ウインイクシード

昨年3着、一昨年2着と中山金杯で2年連続好走している馬。スローペースからの末脚勝負になると分が悪いけれど、前目につけて粘り込む展開となると力を発揮できている。中山芝の成績も2-4-3-4と比較的良成績を残している。ただ、今回は昨年、一昨年が12月のディセンバーSを経由してからの叩き2戦目だったのに対し、今回は2ヶ月の休み明けでの参戦となる。2ヶ月以上の休み明けは0-2-0-5となっており成績は微妙。8歳ともあり上積みが見込めない中で、大きく期待を寄せるのは酷かと思う。

オウケンムーン

アルゼンチン共和国杯11着からの参戦。最後に勝利したのが2018年の共同通信杯で、同年の菊花賞から約2年の休養に入って2020年のオールカマーで復帰するも8着。3走前の札幌日経OPから長距離路線を歩むかと思われたけれど惨敗が続く。芝2000mは2-0-1-3と距離的には合っているかもしれないけれど、中山芝は1-0-0-3と未勝利戦以降馬券になっていない。ここでのいきなりの好走は厳しいかもしれない。

コスモカレンドゥラ

前走はダート戦のベテルギウスS(阪神ダート1800m)を使われてこの舞台へ。昨年の中山記念で6着だったものの、前有利の展開で11番手から上がり2位の34.3秒の末脚で追い込んで、1着ヒシイグアスと0.7秒差まで迫った。中山の舞台では2-0-1-6となっており、6回馬券外になっているものの前目に付けた時は比較的着差を縮めている印象を受ける。ただ、連闘かつリステッド競走でも結果が出ていない現状からは厳しいと判断せざるを得ないかな。

サトノクロニクル

良馬場で瞬発力を活かす競馬より、ややタフめな馬場になった方が力を発揮できるかと思う。4走前のどろんこ馬場になった福島民報杯3着が近走の好走例だけれど、次走の雨の降ったメイS(東京芝1800m)で6着ながら上がり最速の33.8秒の末脚を見せたり、過去には2018年阪神大賞典2着といった長距離でも好走していることから、スタミナ勝負になると可能性はあるかもしれない。ただ、もう8歳で上積みは見込めない中での出走なので過剰な期待は避けたいと思う。


シャムロックヒル

昨年のマーメイドSの勝ち馬。前走のエリザベス女王杯は逃げの手を打つも、同じく先行してきたロザムールと競り合う形となりマイペースで逃げることができなかった。メンバーレベルも上がり、定量の56kgを背負い引き締まったペースもなったこのレースはさすがに敷居が高かったと思う。今回52kgということでマーメイドS勝利時と同じ斤量になることから期待が持てるけれど、過去10年で中山金杯における斤量52kg以下の成績は0-0-0-10、また、牝馬の成績も0-0-0-8と結果が出ていない。今回エリザベス女王杯で競り合ったロザムールも出走することから再度の先行争いも考えられるので楽逃げできない可能性もある。

ジェットモーション

前走のディセンバーS(中山芝1800m)は4ヶ月半の休み明けでの参戦で14着に敗れているけれど、ローザノワールが逃げ残り、3着、4着、5着馬も初角4番手以内にポジションを取っただったことから、前が圧倒的に有利な展開だった。最後方からの競馬で、前半3ハロン36.7秒の非常にゆったりとしたペースだったことから、直線で上がり3位の34.9秒の末脚を使って追い込むものの前が止まらないレースだった。勝ち鞍はいずれも初角5番手以内の競馬だったことから、先行策ができれば面白いと思うけれど、想定は田辺騎手とあまり積極的な競馬をするタイプの騎手ではないのがやや懸念材料。

スカーフェイス

前走のチャレンジCでは11頭立ての8番手からの競馬になるも、上がり最速の33.9秒の末脚を使って5着。勝ち馬のソーヴァリアントは強かったにせよ、2着のヒートオンビートとは0.2秒差まで迫っている。団野騎手も、レース後に「いつもより前めの位置になるかと思っていましたが、位置が取れず、後ろからマイペースで運びました。」と言っているように、もう少し先行できていれば、着順を上げられていたかもしれない。最後は脚を余しており、距離的にも問題はなさそうだし、マイルは勝ち鞍はあるものの忙しい印象を受ける。人気しないのであれば面白い1頭かと思う。

タガノディアマンテ

前走は昨年のAJCCまで遡り、約1年ぶりの出走。昨年のステイヤーズSを2着、一昨年の万葉Sを勝利とスタミナ勝利になると好勝負になりそう。シャムロックヒル、ロザムールあたりが引っ張る展開でペースが上がるのであれば、持ち前のスタミナが活きるかと思うけれど、如何せん実践が約1年ぶりということでどこまで今回のメンバーと戦えるかは疑問。おそらくここは様子見の一線で、後に再度長距離への挑戦を見込んでいるならば中心視はしづらいかと思う。

トーセンスーリヤ

前走の天皇賞・秋ではカイザーミノルの2番追走で競馬を進めた。前半3ハロン36.2秒、1000m通過1:00.5秒というスローペースになり、速い上がりを使える馬に有利な展開となった。この馬は33秒台のキレる末脚はほぼ使えないと見立てていいかもしれない。中山記念、福島民報杯、新潟大賞典は先行しハイペースに巻き込まれての敗北で、函館記念ではそれらの経験を活かしたハイペース読みの離れた3番手という横山和騎手の好騎乗だった。今回は逃げ先行馬は見受けられるものの、あまりペースは上がらなさそうで、スローからの末脚勝負になりそうではある。展開的にはあまり向かないかもしれない。

ヒートオンビート

前走のチャレンジカップでは上がり2位の34.0秒の末脚を使って2着に好走。ただ、ソーヴァリアントとは0.6秒差の3馬身を離されており、着順以上に負けている印象を受ける。7着のモズナガレボシまでとは0.5秒差以内の着差で、位置取りの差のみでそれほど着差がなかった。安定した上がりを出せており、スローからの末脚勝負となると、この馬には向くと思うけれど、京都大賞典のように追走ペースが厳しくなると最後に止まってしまう。開催の進んだ中山競馬場の芝はタフになっており、中山経験のないこの馬にとって、現在の馬場+経験のない急坂は堪えるかもしれない。

ブレステイキング

3歳時はプリンシパルS2着、セントライト記念4着と賞金加算できず、クラシックへの出走は叶わなかったけれど、その後わずか4戦でオープン入りを果たした。3勝クラス勝利時は今回と同じ舞台のレインボーSでの勝利で、中盤の緩みが少ない比較的タフなペースでの3番手追走から抜け出して勝利。勝ちタイムが1:58.4秒と、ラブリーデイのレコードタイムと0.6秒差で好タイムで走破している。3、4歳の頃は休み明けでも好走できていたけれど、5歳以降は間隔を空けて使われることが多くなった。昨年の白富士Sでは13着と初の2桁着順に敗れ、騎乗したルメール騎手も「長い休み明けで最後はバテた。」と言っているように初戦は力を出しにくいタイプなのかもしれない。今回も昨年のオールカマー以来の約3ヶ月の休み明けにはなる。斤量が54kgと比較的軽いので、その恩恵を活かすことができれば。

マイネルフラップ

前走チャレンジC8着からの参戦。そのチャレンジCでは逃げの手を打つもソーヴァリアントに徹底的なマークをされ常にプレッシャーをかけられていた。ただ、ペース自体は非常に緩く、前半3ハロン38.2秒、1000m通過1:02.9秒と非常にゆったりとした展開の中で粘りきれず。長く脚を使えるタイプではなさそうなので、2000mは少し長い印象を受ける。

レッドガラン

主にマイルを主戦場にしており、前走も阪神芝1600mのリゲルS。2000m戦は2年前の鳴尾記念以来になる。2000mは0-0-1-2となっており、コーナー4つの戦歴もその鳴尾記念のみなので小回りコースに対応できるかも疑問。

ロザムール

この馬の好走パターンとしては、逃げて3ハロン、4ハロン目に12.5秒以上の緩むペースを作ることで昨年の七夕賞2着、中山牝馬Sはいずれもこの条件だった。昨年の中山金杯は4着に敗れているもこの条件は当てはまっていた。3勝クラス勝利時から、凡走しているのはいずれもこのタイミングで12.5秒以下のペースが続いて息が入らないレースとなっている。つまりマイペース逃げはほぼ必須となるけれど、今回は前に行きたい馬が数頭いることから、先行争いでペースが上がる可能性はある。ただ、北村宏騎手騎乗時は1-2-2-3と比較的成績は良いので、枠的に楽逃げができそうならば面白い1頭かもしれない。

ヴィクティファルス

新馬戦の後に重賞の共同通信杯に挑戦し2着。エフフォーリア、シャフリヤールとの一戦で非常にレベルの高かったレースだった。次走のスプリングSでは重馬場の中、上がり最速の36.1秒の末脚を使って差し切り勝ち。改めて共同通信杯のレベルが高かったことを認識させてくれた一戦だったと思う。しかし、クラシック戦全てに出走するも、皐月賞9着、日本ダービー14着、菊花賞10着と厳しい結果に終わってしまった。それぞれの敗因として皐月賞はグラティアスによる進路カット、日本ダービーは突然の先行策、菊花賞は距離が合わなかったことがあげられる。1つ気になったのはセントライト記念で、4コーナーで馬群に包まれて、進路が見いだせず前が詰まる厳しいレースだった中5着を確保しており、後にチャレンジCを快勝する2着ソーヴァリアントと0.5秒差、菊花賞2着の3着オーソクレースと0.2秒差と着順の割に健闘している印象。仕切り直しの一戦で期待は持てそう。


※ステラヴェローチェ、ヒンドゥタイムズは回避が確定しているので記載していません。
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以上、中山金杯の出走予定馬の解説をしてみました!

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こんにちは、ちなおです。

今回はホープフルSの出走予定馬解説をしていこうと思います。

今年のG1レースを締めくくる一戦。有馬記念が終わってもまだまだ競馬熱は冷めやらない方はぜひ参考にしてください😘

ホープフルS 出走予定馬解説(馬番順)


①シェルビーズアイ

新馬戦(中京芝2000m)からの参戦。1000m通過が1:03.8という非常に中盤が緩む展開から、ラスト3ハロンが11.6-11.4-11.6のなる瞬発力戦を制して勝利。スローからの末脚勝負には対応できることは分かったけれど、ある程度中盤がタイトになるホープフルSのレース質に対応できるかは未知数だね。また、中2週の過密ローテーションもやや酷かと思う。

②アケルナルスター

前走未勝利戦(東京芝2000m)からの参戦。13番手の後方待機からの上がり33.5秒の末脚を使って大外から差し切り勝ち。最後の直線は逆手前で走行しており、それでもこの速さの末脚を使っていたことから、右回りになる今回でも脚は使えそう。新馬戦は前半1000mが1:05:6と非常に遅いペースで、先行勢や早めにまくった馬が有利だった。ただ、脚は使えており、この時も上がり最速の33.7秒の脚を使って11番手から追い込んでいた。堅実に脚は使えているため、鞍上の仕掛けどころが鍵になるかと思う。

③ラーグルフ

前走芙蓉S(中山芝2000m)からの参戦。同舞台でのレース経験があるのは好材料だけれど、レースラップが1000m通過地点で13.1秒まで緩み、比較的追走が楽だったレース。キャリア3戦中いずれも中盤緩み→瞬発力勝負のレースだったこともあり、12秒台半ばのラップが頻繁に刻まれるホープフルSのレース質に対応できるかが鍵になってくると思う。

④グランドライン

前走葉牡丹賞(中山芝2000m)からの参戦。その前に芙蓉Sでも同コースを経験しており2着に好走している。緩いラップの芙蓉Sから、後半のラップが引き締まり持続力勝負になった葉牡丹賞の両方に対応できているのは好材料。ただ、キャリア5戦をすでに消化しており、ホープフルSも中2週で迎える。疲れが出てきていないかは不安なところ。

⑤キラーアビリティ

前走萩S(阪神芝1800m)からの参戦。その萩Sではタイム差無しでダノンスコーピオンの2着に敗れるも、ダノンスコーピオンは次走の朝日杯FSを3着に好走。2走前の未勝利戦(小倉芝2000m)では1:59.5秒で走破し、2歳レコードタイムを更新した。この時2着と7馬身差をつけて勝利しているけれど、2着馬はパーソナルハイで、次走赤松賞でナミュールと0.3秒差の2着に好走している。ラスト3ハロンを12.2-11.8-10.8という加速ラップを馬なりで駆け抜けているのを見ると、世代的に相当能力は高いように思える。

⑥コマンドライン

前走サウジアラビアRCからの参戦。サウジアラビアRCは朝日杯FSの前哨戦になることが多いけれど、陣営は「1600mはせわしない」と判断しこの舞台を選択したという。レース内容としては前半1000m通過が1:02.6秒のゆったりとしたペースからの末脚勝負となった。ただこの時のコマンドラインは上がり3位の33.5秒と、2着から4着までの馬とはペース的にも位置取りの差だったように思える。それでも11.4-10.9-11.5でラスト3ハロンを締めくくっており、末脚勝負でもタフなレースでもこなせるかもしれない。新馬戦で戦った相手の10頭のうち4頭はその後勝ち上がっている。初の右回りをこなせるかどうかだね。

⑦サトノヘリオス

前走エリカ賞(阪神芝2000m)からの参戦。そのエリカ賞では2歳レコードタイムを更新する走りを見せた。直線でジャマンとヴェールランスに挟まれそうになり若干減速するも、そこからさらに伸びて上がり最速の35.2秒の末脚を使って勝利。ヴェールランスは新馬戦で、後に東スポ杯2歳Sでイクイノックスの0.5秒差3着に好走するテンダンスに勝利している。2走前の未勝利戦(中京芝2000m)でも、当時の2歳レコードタイムを更新している。(同日の野路菊Sでロンに再度更新されてしまう)新馬戦は直線の勝負所で左前を走っていたトーセンシエロが外に膨れて、驚いたのかこちらも外に膨れるロスがあり、伸びきれずの4着。能力はあるかと思うけれど、中1週とかなり詰まったローテーションが気になるところ。

⑧ジャスティンパレス

前走黄菊賞(阪神芝2000m)からの参戦。前半3ハロンが38.5秒とゆったりした序盤から12秒台後半の中盤ラップからのラスト3ハロンが11.9-11.1-11.7秒の末脚勝負の一戦だった。人気薄のメイショウゲキリンが逃げて2着に残っており、圧倒的に前有利の展開だった。レース質的には過剰な評価は控えたいと思う。ここまで緩んだ展開で上がり3位の34.6秒ということで、ペースの引き締まる中でどれだけ脚を溜められるかだと思う。また、新馬戦5頭、黄菊賞6頭とごく少頭数のレース経験しかないのも不安要素かな。ルメール騎手が身体の緩さを指摘していて、ここは様子見の一戦かと思う。

⑨ボーンディスウェイ

前走葉牡丹賞(中山芝2000m)からの参戦。この馬も中山芝2000m戦を2回経験しており、2戦2勝。2走前の未勝利戦では5番手で控えて上がり最速の35.2秒の末脚を使って勝利。前走の葉牡丹賞では代わって逃げの手を打って粘りきって勝利。ある程度頭数が揃ったレースでも好走できており、福島、中山の小回りコースもこなせているし、コース相性はよさそう。ただ、すでにキャリア4戦を消化していて今回も中2週での出走。過密なローテーションが裏目に出る可能性もある。

⑩マテンロウレオ

前走新馬戦(阪神芝2000m)からの参戦。この馬も前半3ハロン37.5秒、1000m通過1:03.0秒のスローペースからの末脚勝負を制しての勝利だった。直線で前2頭が壁になりながらも内に進路を見出しそこからジリジリ伸びていた。内がまだ使えた状態だったのと、横山典騎手の好騎乗が光る内容だったけれど、この時は1枠1番ということで、よく言えばロスの少ない競馬ができていたのも勝因かと思う。今回6枠10番というのと、頭数が12頭から16頭に増えるということで、ごちゃついた道中になると力を発揮できないかもしれない。

⑪クラウンドマジック

前走萩S(阪神芝1800m)からの参戦。その萩Sでは序盤ポツンと1頭置いていかれる形となり、600m地点で追いつくも序盤で脚を使ってしまった。キラーアビリティの項目でも述べたように、ラスト3ハロンが11.3-10.6-11.8の超瞬発力戦になり、位置取り的にも厳しい展開だったものの、最後はよく伸びて3着を確保。ただ、2着キラーアビリティとは5馬身離されている。2走前の野路菊Sではロンの2着に好走しており、同日のサトノヘリオスの出したレコードタイムと0.5秒差の2:00.5秒で走破している。後方からの競馬経験がなく、展開の助けは必要になるかもしれないけれど、前半が引き締まるペースならば、追走でしんどくなった馬を抜かして着を拾うことはできるかもしれない。

⑫オニャンコポン

前走百日草特別(東京芝2000m)からの参戦。新馬戦は今回と同コースの中山芝2000m戦で勝利している。この時上がり34.4秒の2位の末脚を使っているけれど、ラスト3ハロンの坂を加速ラップで走破している。この2戦はしっかりとスタートを決めていて、安定した先行力と番手で折り合える素直な競馬ができている。特に、スタート後にフラフラすることもなく真っ直ぐ走り先行ことができており、これは好材料だと思う。ホープフルSは基本的に好位からの競馬を進めた馬が勝利するレース。この競馬スタイルができているので侮れないと思う。

⑬フィデル

前走京都2歳Sからの参戦。ここ2戦スタートはすんなりと出れていて、好位につける競馬ができている。川田騎手は「今はまだ動ききれなくて、まとまった走りができていない」と指摘しているけれど、それでも4コーナーから反応し、外から迫ってきたジャスティンロックに抵抗していたし、2着ビーアストニッシドとはハナ差だった。5ヶ月ぶりの実践で馬体重も+12kgと身体的な成長はしているので、陣営が若干不安視している折り合いがつけば面白い1頭かと思う。

⑭タイラーテソーロ

前走新馬戦(福島芝1800m)からの参戦。減量騎手の斤量52kgを活かして逃げの手を打ち、そのまま逃げ切り勝ち。レースラップは800m地点で14.7秒まで緩む非常にゆったりとしたペースで他のどの出走馬よりも楽なペースでの勝利だった。斤量も増えペースも上がり、距離も延長なのでここでの好走は難しいかと思う。極端に馬場が渋って時計のかかるレースなら今後狙ってみてもいいかもしれない。

⑮アスクワイルドモア

前走札幌2歳Sからの参戦。勝ったジオグリフは流石に強かったけれども、この馬も後方で脚を溜めて、上がり2位の36.5秒の末脚を使って2着。仕掛けの加速がジオグリフの方が手応えが良かったため置いていかれる形になったけれど、末脚の脚色に大きな差はなかったと思う。2走前の未勝利戦では直線で外からヒルノロワールの斜行のアクシデントでつまづきかけていたけれど、何とか態勢を立て直して、上がり2位の36.9秒の末脚を使って勝利。このロスが無ければさらに着差をつけて勝利していたかもしれない。
武豊騎手のJRAG1完全制覇のかかる一戦で期待は高まりそうだね。

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以上、ホープフルSの出走馬の解説をしてみました!

さすがにnoteでの予想に手が回りそうにないので、今回はこちらで個人的な評価順位の上位5頭を書かせてもらおうと思います。展開予想、馬場状態の考察をいつもご覧になられている皆様、申し訳ございません🙇‍♂️

1 ⑥コマンドライン

2 ⑤キラーアビリティ

3 ⑬フィデル

4 ⑦サトノヘリオス

5 ③ラーグルフ

この中からオッズ妙味や成長度合い、レースぶりを評価して、本名馬は◉フィデルとします。



皆様の予想の一助になると幸いです。

私自身、そして皆様が今年の中央競馬を締めくくれる結果になりますように!



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こんにちは、ちなおです。

今回は有馬記念の出走予定馬の解説をしていこうと思います!

いよいよ有馬記念、今年の中央競馬に終わりを告げる蹄音も聞こえてきましたね。

私自身、そしてお読みいただいている皆様が今年を的中で締めくくることが出来るように祈るばかりですね😣

有馬記念 出走予定馬解説(五十音順)


アカイイト

前走エリザベス女王杯からの参戦。今年のエリザベス女王杯は前でシャムロックヒル、ロザムールが競り合い前半1000mが59秒とかなり引き締まったペースとなった。アカイイトは13番手で脚を溜めて、外外を回りながら上手くペースに巻き込まれないように道中は進んでいた。直線では上がり最速の35.7秒の末脚を使って大外から差し切り勝ち。それまでのキャリアは19戦だったけれど、そのうち12回が上がり最速の脚を使っており、安定して速い上がりが使えるタイプなので、展開的に向いた部分もある。キズナ産駒に見られる傾向で、ある程度ペースが上がっても追走できる力もあり、バテずに速い脚を使うことの出来るハイブリッドタイプだね。今回も逃げそうな馬が何頭かいることから、ペースは流れるかもしれないので、展開的にも向く可能性はあると思う。

アサマノイタズラ

前走菊花賞からの参戦。セントライト記念では前が競り合う中で後方4番手で脚を溜めて、先団にいて先に抜け出したソーヴァリアントを上がり最速の34.6秒の末脚を使って差し切って勝利。ソーヴァリアントは利尻特別(一勝クラス、札幌2000m)でラスト3ハロンを11.3-10.9-10.9という驚くべきタイムを出して走破している。後のチャレンジCも、重賞好走歴のあるヒートオンビートに3馬身差をつけての快勝だった。
次走の菊花賞でも同様の競馬スタイルで、最後方の18番手から脚を溜め残して、直線で差す競馬に出るも9着。1600m通過が14.3秒とかなりのペースダウンでタイトルホルダーが逃げ切るレースとなった。その内容で上がり最速の34.7秒の脚を使い、内をすくいながら直線では伸びていたので、この敗戦から評価を落とす必要はないかと思う。ペースが引き締まる中で、後方で脚を溜めることが出来るなら面白い一頭だね。

アリストテレス

前走ジャパンカップからの参戦。そのジャパンカップではハナを切る競馬をし、スローペースで後続を引っ張る形となった。ただ、3コーナー付近で手応えが怪しくなり、そのまま後続に差されて9着。京都大賞典でベレヌスが刻んだ厳しいペースを追走し、スタミナ勝負に対応できたように、スローからの末脚勝負より引き締まった展開の中で粘り切る競馬の方がこの馬には向いてそう。菊花賞でコントレイルをクビ差まで追い詰めたタフさは評価する必要があると思う。今回は速いペースで逃げそうな馬もいるし、前目で粘り込む競馬ができれば期待は持てそうな一頭かと思う。

ウインキートス

前走エリザベス女王杯からの参戦。そのエリザベス女王杯では8枠で外枠ということもあり、内の馬に前のポジションを取られてしまい、後方10番手からの競馬となった。元々前目の好位に付けての競馬だったから、この位置での競馬はキャリアの中でも最も後ろからの運びとなった。キレる速い末脚を使えるタイプではないから、後方勢に向いた展開とはいえ差すことができなかった。ただ、前目につけることが出来た時は良成績を残していて、頭数の真ん中の数字より前で競馬ができた時は5-5-3-2と上々。逆に頭数の中間より後ろだった時は0-1-0-3となっている。内めの枠に入って先行できそうな並びならば注目したい。

エフフォーリア

前走天皇賞・秋からの参戦。今年無敗で皐月賞を勝利した馬だね。その皐月賞ではインの3、4番手という理想的なポジションで競馬をし、直線で抜け出してからの脚も衰えなかった。スタートの出も良く、すんなり好位につけて競馬が出来るのも強みだと思う。日本ダービーでも勝ったかと思ったレースだったけれど、ハナ差でシャフリヤールに敗れた。上がりタイムは揃って33.4秒の最速をマーク。追い出すタイミングのほんの僅かな差が結果に出たのかと思う。500kgを超える大きな馬体から、中距離でもこなせるスタミナはありそう。天皇賞・秋では無敗クラシック三冠、後のジャパンカップ勝ち馬のコントレイルにも勝利した。ただ、ラチを頼る競馬になりがちで、内めの枠の方がいいかと思えばストライドも大きいので、のびのびと走ることの出来るポジションが必要になってくると思う。500mの距離延長かつコーナリングが多数ある中山芝2500mという条件はあまり歓迎ではないかな。

エブリワンブラック

ダートで活躍している馬だね。さすがに回避だと思うよ。

キセキ

前走ジャパンカップからの参戦。今回が引退レースだね。アリストテレスの項目でも述べたけれど、京都大賞典ではベレヌスが厳しいペースを刻む展開となった。そのベレヌスを見ながら2、3番手で先行してスタミナ比べに持ち込んで3着。どうしてもゲート難があり、7歳となった今年もゲート練習はよく行われていた。昨年の有馬記念でも出遅れていたし、ジャパンカップでも出遅れたね。そのゲート難から最後方からの競馬になることもあるけれど、重馬場の金鯱賞を上がり最速の35.9秒の末脚で追い込んできたりと、7歳になっても速い上がりが使えているのはこの馬の能力の高さだと思う。スローペースからの瞬発力勝負になるとやや分が悪いけれど、厳しいペースで後続が脚を使えなくなる展開なら狙えると思う。ただ、有馬記念での7歳馬の成績は0-0-0-11となっている。有馬記念は4回目の出走になるけれど、0-0-0-3といずれも馬券外。年齢的に上積みも見込めない中、ここでの激走は展開が向いたとしても厳しいとは思う。

クロノジェネシス

前走凱旋門賞からの参戦。その凱旋門賞は7着に敗れるも、日本の馬場とは大きく異なる舞台でかつ重馬場というのは流石に堪えたかと思う。休み明けの方が成績が良く、昨年の有馬記念は天皇賞・秋からの参戦ということでややそれまでに比べて間隔が詰まっていたけれど、それでも見事に勝利を納めた。ちょうど残り1000m地点から早めにペースアップし、4コーナーでは既に3番手にいて、そこから上がり2位の36.2秒の末脚を使ってフィエールマンを交わして勝利。スローペースからの末脚勝負になるならばほぼ死角はないと思う。中団でも折り合うことができるし、先行しても長くいい脚を使えるから、極端なポジションでない限りはどこからでも競馬ができるタイプだね。凱旋門賞の疲れ、全馬未踏のグランプリ4連覇という大きな試練はあるけれど、この馬にはそれらを覆しうる力はあると思う。今回が引退レースということで、自身の持つ最高のパフォーマンスに期待したい。

シャドウディーヴァ

前走ジャパンカップからの参戦。元々後方で脚を溜めて、直線でキレのある末脚を使う競馬だったけれど、前走のジャパンカップでは3番手からの先行策となった。流石に粘りきれず失速し、勝ち馬コントレイルには差を付けられたものの3着シャフリヤールとは0.4秒差に留まっていて、4着から7着までは横に並んでいてさほど大きな差がなかった。終始内に進路を取り、ロスは少なかったと思うけれど、東京競馬開催最終週ともあって内はかなり荒れていた。そんな中、直線でも最内を通りこれまでとは違った競馬スタイルをしながらもこの着差に留まっているのは評価したい。東京芝コースでの実績が2-5-2-4なのに対し、それ以外は1-0-1-9と実績的にかなり割れている。中山競馬場でのレースは2019年の常総S(3勝クラス・芝1800m)以来となる。やはり大箱の広いコースのほうが向いているように思うので、横山典騎手の手腕でどこまで着順をあげることができるか。

ステラヴェローチェ

前走菊花賞からの参戦。菊花賞のレース後に吉田隼騎手は「正直今の状態を考えれば頑張ったと思います。稽古でもこれほど動けないのかという感じでしたが力がありますね。(略)」と述べており、状態面に不安があったことを示唆していた。それでも道中15番手追走で3コーナーから4コーナーにかけて手応えよくどんどん押し上げていき、上がり最速の34.7秒の末脚を使ってハナ差の4着。不良馬場だった神戸新聞杯での激走もあり、疲れが抜けきっていない状態だったのかもしれないけれど、同レースで好走したレッドジェネシスが13着、モンテディオが14着、4着だったシャフリヤールが菊花賞を回避したほどだったので相当厳しいローテーションだったのだと思う。今回は2か月の休み明けとなるけれど、2か月以上の休み明けの成績は2-1-1-0で、馬券外となった2戦はいずれも2か月以内の間隔だった。馬場が渋った時も走り、稍重以下での成績が3-0-1-0と馬場状態も不問。キャリア8戦の中で上がり3位を下回ったことがなく、どのような場面でも速い上がりを使えるのも好材料。馬場が渋るなど、他の馬が脚を使えないような展開になっても面白い1頭だと思う。

タイトルホルダー

前走菊花賞からの参戦。その菊花賞ではスタートから押してハナを取りに行き、マイペースで逃げてそのまま押し切って2着オーソクレースに5馬身差の0.8秒差をつけて勝利。前哨戦のセントライト記念で13着と敗れたが、内で包まれてしまい進路を見いだせずの敗戦だったのでここは度外視だね。騎乗した田辺騎手、横山武騎手はそろって「前に馬を置くとファイトする」「ムキになるところがある」といった発言をしており、スタイルとしては番手追走より逃げが一番向いているのかと思う。中山芝内回りコースの実績も豊富で、それに限定すると2-1-0-1と良成績を残している。中山芝で唯一負けたのは上述のセントライト記念のみ。楽逃げできれば死角はなさそうだけれど、今年の有馬記念は前に行きたい馬がそろっている印象なので、先行争いが激化してしまうと距離短縮とはいえもたない可能性がある。また、横山和騎手への乗り替わりということで、逃げたときにペースメイキングができるかどうか。昨年のグレイトフルS(3勝クラス)で同コースをジャコマルで逃げ切りウインキートスに先着している実績もあり、G1の舞台でもこの感覚を発揮できるか。

ディープボンド

前走凱旋門賞からの参戦。前哨戦のフォワ賞(ロンシャン芝2400m・G2)では逃げ切り勝ちだった。本番でも力を出せるかと思われたけれど、良馬場だったフォワ賞と異なり重馬場でのレースとなり、かつ控える競馬となったので自身の持ち味を生かすことができず大差でしんがり負けとなった。大トビでストライドの大きいこの馬にとって控えて末脚を活かす競馬は向いておらず、中山金杯での敗因も馬郡に包まれてそのまま失速して14着。ただ、前に馬を置かずに雄大なストライドをのびのびと使える運びで、かつスタミナ勝負になると本領が発揮できると思う。阪神大賞典、天皇賞・春を先行して速い上がりを使うことができており、逃げ馬が速いペースで引っ張る展開ならば面白い1頭だと思う。また、今年の好走馬のトレンドである母父キングヘイローという血統でもある。アサマノイタズラ(セントライト記念1着)、ヴァイスメテオール(ラジオNIKKEI賞1着)、ピクシーナイト(スプリンターズS1着)、ウォーターナビレラ(ファンタジーS1着)、イクイノックス(東スポ杯2歳S1着)等、この上なく活躍している。この潮流は気になるところ。

パンサラッサ

前走福島記念からの参戦。その福島記念では前半1000m57.3秒という非常に速いペースを自らの逃げで演出し、そのままの流れで押し切り、2着のヒュミドールに4馬身差をつけて快勝。今回も逃げ候補の筆頭で、ここでも大逃げを打ってくる可能性はあると思う。ハイペース演出のカギになりそうな馬だね。
逃げ勝っているのはいずれも2000m以下のレースで、それ以上の距離のレース経験は昨年の神戸新聞杯となる。この時も逃げる競馬をしたものの逃げ粘れず12着。この時は大逃げではなくすぐ直後に馬がいる状態だったので、前走、前々走のように大逃げして差し馬が届かないほどの差をつけてそのまま押し切る競馬のほうがよさそう。前走も平坦コースながらラスト3ハロンがかなりの減速ラップだったことから、500mの距離延長に対応できるかは微妙なところ。

ペルシアンナイト

前走チャレンジカップからの参戦。そのチャレンジカップでは7番手追走で脚を溜めて、直線では上がり最速タイの33.9秒の末脚を使って外目から強襲し3着。年齢とともに瞬発力は衰えていくものだけれど、7歳になっても瞬発力勝負に対応できているのは評価できると思うよ。特に札幌競馬場での成績がよく、高速馬場で、ある程度道中脚を使うような展開のほうがこの馬には向いてそう。2017年皐月賞2着、2018年大阪杯2着、同年マイルCS1着と3,4歳時はG1でも活躍できていたけれど、今は好走できる舞台が限られてしまっている。昨年の有馬記念にも出走し、12番人気ながら7着、上がり2位の36.2秒の末脚を見せるなど、まだやれそうな気はするけれど、キセキでも述べたように有馬記念の7歳馬の成績は0-0-0-11となっている。また、前走G3の馬の成績も0-0-0-8となっていて臨戦過程的にも評価はしづらい。

メロディーレーン

前走古都S(3勝クラス・阪神芝3000m)からの参戦。350kg前後の馬体重と非常に小柄な馬体ながら、中長距離路線をコンスタントに使われている馬だね。タイトルホルダーと同じ母を持ち、この2頭を見る限りはかなりのスタミナに秀でた血統なのかと思う。古都Sでは斤量53kgの恩恵が活きてしまいの伸びにつながったと騎乗した岩田望騎手は言及していたね。今年は格上挑戦で天皇賞・春、宝塚記念とG1に出走しているけれど、いずれも二桁着順に敗れていて、着差も2秒近く離されている。条件戦でも大きく差をつけて勝ったわけでもなく辛勝が多かったし、距離はこなせても相手関係が5段階上がり、斤量も55kgの定量になる今回は厳しいと評価せざるを得ないかな。

モズベッロ

前走ジャパンカップからの参戦。元々後方からの競馬をするタイプで、特に馬場が渋ったときは重心の低いフォームを活かして掻き込むような走法から、ほかの馬が脚を取られている中でも脚を使うことができる。陣営も本番は一雨ほしいことをジャパンカップの時には示唆していた。秋は京都大賞典に始まり今回で4戦目。叩いた上積みが欲しいところだけれど、ここ3戦二桁着順に敗れており、ここでの一変を求めるのも酷なことかと思う。降雨で馬場が渋れば評価は見直してみたいところだね。

ユーキャンスマイル

前走ジャパンカップからの参戦。天皇賞・秋の時には後方待機からの上がり33.4秒の末脚を使って追い込んでいた。メンバー中では上がり4位の末脚で、道中脚を溜めることができれば6歳の今でも末脚勝負には対応できると思う。ただ、昨年の有馬記念のように道中でペースがあがり、ほかの馬が加速する中ついていけていないレースも見受けられるので、どちらかといえばスローからの末脚勝負になるほうがいいのかと思う。ただ、4歳時には出走するレースのメンバー中では速い上がりを使えていたものの、それができなくなっていることから、その展開になったとしても、よりキレのある末脚を持つ馬に先越されてしまいそう。今年の重馬場の阪神大賞典で2着になっているように、雨で馬場が渋るなど、ほかの馬が脚を使いにくい展開になるほうがよさそうだね。

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以上、有馬記念の出走予定馬の解説をしてみました!

クロノジェネシス、エフフォーリアの2強ムードもありますが、果たしてどうなるでしょうか🤔

「ヤクルトが優勝した年の有馬記念は荒れる」といった都市伝説も存在しているみたいですね。昨年は11番人気のサラキアが2着となり連が荒れましたが、基本的には有馬記念は上位人気が強いレース。特に1番人気は過去10年で6-1-1-2と堅実に馬券に絡んでいます。

さらに、今年は3歳馬が4頭出走。若い馬の勢いにも注目したいですね。

皆さまの予想の一助になれば幸いです😘

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こんにちは、ちなおです。

今回は朝日杯フューチュリティステークス(以下、朝日杯FS)の出走予定馬の解説をしていこうと思います。

朝日杯FSは2014年までは中山競馬場で行われていたレースですが、それ以降は阪神競馬場での開催。来年のNHKマイルCも見据えた重要なレースにもなりますね。

今年もどんなレースになるのか楽しみです😘

朝日杯FS 出走予定馬解説(五十音順)

アルナシーム

前走東スポ杯2歳Sからの参戦。その東スポ杯では出遅れをしてしまい最後方からの競馬になったけれど、暴走気味に捲りあがってしまう競馬となり、1000m通過地点では先頭に立っていた。残り400mの地点まではセーフティリードを保っていたけれど、そこから残り200m地点までで体力が切れてしまい外から来た差し馬に差されてしまう。気性的な難解さはあるけれど、上手く我慢させることが出来れば、新馬戦で見せた末脚を再現させることはできるかもしれない。新馬戦の直線はゴール前50m付近まで逆手前だった。距離短縮と直線の長い阪神コースはこの馬にとってはプラスにはたらくと思う。

ヴィアドロローサ

前走京王杯2歳Sからの参戦。そのレースでは大きく出遅れをしてしまい最後方15番手からの競馬になった。それまでの2戦はいずれも1200m戦で前目につける競馬で好位から速い脚を使う競馬をしていただけにこの出遅れはかなり痛かったと思う。直線でも15番手におり、上がり最速の33.5秒の脚を使うも8着に敗れたけれど、逆に言うと直線だけの競馬で7頭をごぼう抜きしている。このレースは1400m戦としてはペースが遅く、基本的に前目に付けた馬が有利だった。この時の3着馬の後に阪神ジュベナイルフィリーズ2着に好走するラブリイユアアイズと0.5秒差まで迫っているのも好材料。速すぎるペースにならなければ、溜めていい脚は堅実に使えると思う。

エーティーマクフィ(回避)

前走札幌2歳Sからの参戦。1200m戦でデビューし、同距離を2戦したあとコスモス賞(札幌芝1800m)で1800m戦へと距離を伸ばしたけれど、上がり最速の36.0秒の末脚を使って後方から追い込む形で2着となった。6頭立ての少頭数のレースで、道中はメリーセンスとともに先行馬から取り残される競馬だったけれど、3、4コーナーは手応え良く上昇し、トーセンヴァンノの2着。ただ、このトーセンヴァンノが次走の札幌2歳Sでジオグリフに0.9秒離され3着、東スポ杯2歳Sでイクイノックスと1.8秒差10着となっており、世代上位とは言い難いかな。その相手に直線で根性負けしているのはマイナス材料だと思う。

オタルエバー

前走秋明菊賞(阪神芝1400m)からの参戦。今回の逃げ候補の一頭だね。キャリア4戦は全て逃げの手で競馬を進め、2-1-1-0と定着した競馬スタイルになりつつある。特に注目したいのは新潟2歳Sで、スローからの末脚勝負となったレースだったけれど、道中は11秒台後半から12秒台前半のペースを刻む比較的締まったペースを自ら演出し3着。勝ち馬セリフォスは後で述べるとして2着のアライバルは新馬戦で稍重の東京芝で33.7秒の末脚を使って勝っており、この新馬戦は他に5頭が次走以降勝ち上がっている。2歳世代の逃げ馬としてはこの馬が代表格になりそうだけれど、過去10年(中山開催含む)で朝日杯FSの逃げ馬は0-0-1-9と苦戦しているね。そのジンクスを覆せるか。

カジュフェイス

前走もみじ賞(阪神芝1400m)からの参戦。前走、前前走と逃げの手で2連勝しているね。2走前の未勝利戦では前半34.1秒、後半35.6秒のハイペースを自ら演じて2着馬のジューンヨシツネに4馬身差の0.7秒差をつけて勝利。展開的に中団以降で脚を溜めた馬に向いたレースだったけれど、この粘り切りは評価したいと思う。前走のもみじ賞でも逃げて2着のテーオースパローに3馬身差の0.6秒差をつけて勝利。テーオースパローはこのレースを含めて上がり最速をキャリア5戦中4回出しているような末脚を持っているけれど、それを振り切って逃げ粘ったのは好材料。逃げると比較的速いペースを作り出すことから、200mの距離延長がどう出るかだね。

シンリミテス

前走未勝利戦(中京ダート1400m)からの参戦。新馬戦はやや出遅れ気味の発馬で後方待機から徐々に上昇し、4コーナーでは前が壁になり大外を回す進路取りだった。ペースもそれほど速くはなく、先行勢が有利な中、外から上がり2位の34.8秒の末脚を使い猛然と追い込んで3着。コーナーでの進路取りがスムーズでなかったことから、上位馬との差はもう少し縮まっていたかもしれないけれど、1着ダークペイジは1400mのりんどう賞は勝つものの阪神JFで10着、新馬戦2着のスマイルムーンも未勝利戦で10着に敗北。朝日杯FSにおいて、前走ダートから参戦する馬は0-0-0-9と厳しいデータもあるし強調材料は少ないかな。

ジオグリフ

前走札幌2歳Sからの参戦。新馬戦は1000m通過が1:02:9秒という非常にゆったりとした流れからのラスト3ハロンが11.2-11.0-11.3と瞬発力勝負となった。ジオグリフは3,4番手から競馬を進め、上がり33.3秒という異常な速さの上がりで抜け出して勝利。次走の札幌2歳Sでは、スタートで出遅れて最後方からの競馬になったけれど、残り900m地点程になると追い上げを開始しそのまま4コーナーでは3番手まで上昇していた。この時点でまだ馬なりでさらにそこから上がり最速の36.1秒の末脚を使って後続を引き離して勝利。2着のアスクワイルドモアと4馬身差をつけて圧勝だった。驚いたのはトップキャストが澱みないペースを刻みながら逃げていたのを、900m地点から加速しながら上昇し、楽な手応えでゴールしたこと。距離短縮でさらに追走ペースが上がるけれど、この息の上がるような捲り上げを楽々とやってのけた実績は評価したいね。

スプリットザシー

前走新馬戦(阪神芝1600m)からの参戦。今回の朝日杯FSと同コースで勝利していて、中団で脚を溜めて上がり2位の34.2秒の末脚を使って勝利。勝ちタイムも1:34:7秒とそれほど遅すぎないタイムなのは評価できると思う。ただ、朝日杯FSは牝馬は苦戦を強いられていて、2019年のグランアレグリアでも3着がようやくだった。馬体重も392kgと牡馬に揉まれると脆さが出るかもしれない。

セッカチケーン

前走カトレア賞(東京ダート1600m)からの参戦。稍重で足抜きのいい馬場でのレースだったけれど、新馬戦に比べ追走ペースが上がったのに対応ができず直線で後退し10着。さらにペースの上がる芝では好走は厳しいと思う。

セリフォス

前走デイリー杯2歳Sからの参戦。そのデイリー杯では後方からの競馬を選択し、800mのラップが12.8秒、1000m通過が1:01:3秒という非常にゆったりとしたスローペースからのラスト3ハロンが11.4-10.5-11.9という瞬発力勝負となった。4コーナーで外に膨れ上がりながらも直線は上がり最速の33.4秒の末脚を使って外から差し切り勝ち。前脚を掻き込む走法は坂のあるコースにも向くと思うし、開催の進んだ阪神のタフな馬場にも合うと思う。気になるのは多頭数の経験がないこと。また、前走の4コーナーでの膨らみ方的に右回りのコーナリングが少し怪しいかもしれない。その点を能力でカバーできるかだね。

ダノンスコーピオン

前走萩S(阪神芝1800m)からの参戦。新馬戦は稍重だったのと13秒台のラップが連発したことから力を図るにはやや情報不足だから萩Sの内容を見てみようと思う。こちらは良馬場ではあったものの13秒台のラップを2地点で刻み、1000m通過が1:03:0秒という超スローペースのレースだった。ただ、ここからの加速が凄まじく、1000m通過後のラスト4ハロンは11.8-11.3-10.6-11.8とよほど脚を残していないと演出できないラップとなった。キラーアビリティとは接戦になったものの、それ以下には5馬身差の0.8秒差をつけて勝利。
2戦とも阪神芝でのレースだったしコース適性はあると思う。ただこの馬も揉まれた経験がないのと、極端なスローからの末脚勝負しか経験していないのが気になるところ。

デュガ(回避)

前走1勝クラス(東京芝1400m)からの参戦。デビューが新馬戦でなくいきなり2歳オープンクラスのフェニックス賞だったのと、不良馬場と条件的には厳しかったけれど、上がり2位の36.6秒の末脚を使って勝ち馬ナムラクレアと0.5秒差の3着。次走の小倉2歳Sでは先行策に出るも粘り切れず4着。この時もナムラクレアとの一戦だったが0.7秒差だった。ダートで一戦しその後再度芝レースに戻ってくるのだけれど、それまでのレースぶりとは違って逃げの競馬をしていた。次走の1勝クラスでも同様の競馬だった。飛ばして逃げるタイプではなさそうだし、マイペースに逃げることができれば面白いとは思うけれど、デュガより厳しいペースで逃げてきた馬がいるのと距離延長はあまり歓迎では無いと思う。朝日杯FSにおいて、キャリア5戦の馬は1-0-0-13となっていて、夏から使い詰めなのは気になるところ。

トゥードジボン

前走未勝利戦(阪神芝1600m)からの参戦。新馬戦は今回上位人気想定のセリフォスと同じレースだった。この時は3着に敗れるも、1着セリフォス、2着ベルクレスタとその後の2歳重賞でも好走するメンバー相手に善戦したね。この馬は見る限りどのレースでも前進気勢が強くかなり行きたがるところがあるみたいで、特に2走前の未勝利戦では発馬で出遅れたのだけれど、先行集団に取り付くよう上がって行き、勢い余ってか制御が効かなくかは分からないけれど、ずっと道中脚を使いっぱなしだった。4コーナーでは3番手にまで登りつめていたけれどここで失速してしまった。前走の未勝利戦ではスタートはすんなり出るもやはりハナまで行ってしまった。ただ、レースラップは2歳戦にしては比較的タイトなラップを刻んでおり、直線のスタミナ勝負にも競り勝っているのは好印象。ただ、直線で手前をころころ変えていたのは気になるところで、やや荒削りであったのは否めない。

トウシンマカオ

前走京王杯2歳Sからの参戦。前進気勢が強く、やや行きたがるところがあるのは陣営も言っている事だけれど、スタートが良いのとある程度の我慢が効いて、これまでのレースでは逃げとまでは行っていないのはいいと思う。京王杯2歳Sでは、後に阪神JFで2着に好走するラブリイユアアイズに先着して2着。勝ちタイムも2歳レコードに0.5秒まで迫る1:21:3秒と比較的厳しいペースを前目につけて粘りきれているのは好印象を受ける。左回り経験しかないのがややネックだと思う。

ドーブネ

前走ききょうS(中京芝1400m)からの参戦。こちらも引き締まったラップタイムを逃げの手で自ら演出しそのまま押し切り勝ち。新馬戦は出遅れて後方からの競馬になるもスローからの瞬発力勝負に対応し、上がり最速の34.6秒の末脚を使って勝利。右回りを経験しているのと、直線の長いコース、スローからの末脚勝負以外を経験も好材料。ききょうSで2着だったジャスティンヴェルは新馬戦で2着馬を5馬身突き放す強い競馬をしていたし、3着馬は1勝クラス、2歳オープンで良成績を残しているテーオースパローだった。タフな流れになっても自在な競馬で対応はできそうだと思うよ。

ドウデュース

前走アイビーS(東京芝1800m)からの参戦。キャリア2戦で速い上がりを使って差し切り勝ちをしているね。ただ、この馬もスローからの末脚勝負の経験しかなく、ジオグリフと同様に1800m戦からの距離短縮となる。これまでのレースの勝ちタイムも平凡で、追走力が求められる厳しいラップになると持ち味の末脚は使えない可能性もある。先着した相手とも、このスローペースでもそこまで着差をつけての勝利ではないし、次走以降もなかなか勝ちきれていない。過剰に評価するのは少し危険に感じる一頭だと思う。

プルパレイ

前走デイリー杯2歳Sからの参戦。3走前の未勝利戦(新潟芝1600m)では11秒台のラップを刻みながら逃げの競馬をし、同コースの2歳レコードを更新。オオキニと終始並んでの競馬でペースが緩まなかったけれど、最後まで粘り通してラクスバラディーの追撃を振り切った。新潟芝1600mで直線が長く何度か手前を変えていたけれど、適正外のコースをこなしての勝利だったのかもしれない。次走のアスター賞では逃げの手を打ち、ラスト3ハロンの坂道を11.4-11.2-11.1の加速ラップで駆け抜け1着。坂を登る時の前脚を力強く地面に食い込ませるような走り方はとても印象的で、坂は苦にしないタイプだと思う。前走のデイリー杯ではスっと先行せず控えようとしたのか、スタニングローズに最初はハナを譲る形になったけれど、3コーナー付近で加速し、先頭に立つぎこちない形のレース運びとなった。レース後にデムーロ騎手は「道中、遊んでいました。耳を絞って集中していませんでした」と言っているように、前に馬がいたり揉まれると弱いタイプなのかもしれない。多少ペースが上がるのは問題ないかと思うけれど、ハナを切れなかったらやや脆さが出るかもしれない。

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以上、朝日杯フューチュリティステークスの出走予定馬解説をしてみました!

回避馬がわかる前から書いていたので、回避馬についてもそのまま載せています。

皆さまの予想の一助になると幸いです😘


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